──プラットフォーム学を志した理由は?
私は植物の葉の研究をしています。形質データを集めていますが、論文を書く際には、先行研究のデータを参照する必要があります。そのデータにアクセスしやすく、まとまっているプラットフォームの重要性を感じ、自分でも作りたいと考えました。
──現在取り組んでいるテーマは?
葉っぱの膨圧について研究しています。植物の葉は水を吸ってふくらんだり、逆にしおれたりします。この膨圧がほかの形質や環境データと関係性を持つかどうかを調べる研究です。集めるのは基礎的なデータであり、すぐに役立つものではないですが、植物が乾燥に対してどう応答するかが分かれば、環境耐性や生育できる場所などの基礎的な情報が得られます。地球温暖化対策に応用できる可能性もあります。
──プログラムを通じて得たものは?
まだ日が浅いのですが、セミナーや講演を通じ、自分の研究室では得られない知見に触れることができました。研究と直接関係するわけではないですが、得られるものが多く楽しく感じています。講義は毎週あり、情報学分野の技術やプラットフォームの仕組みを学べているのも大きな成果です。Rubyを開発したまつもとゆきひろさんの講演も印象に残っています。
──あなたにとってプラットフォームとは?(ご自分の研究をもととして)
植物の葉には硬さ、厚さ、乾燥のしやすさなど、さまざまなパラメーターがあり、関係性やトレードオフがあります。そのデータは集積されていますが、オープンなプラットフォームにはまだなっていません。実験の手法などもまとめて、どんなひとにも使えるものにしたいと考えています。
──いまの世界をほんの少し良くしようと思ったら、何が必要だと考えますか? もしくは何をしたいと思いますか?
私の研究は基礎的なものですが、コツコツと貯めたデータが地球温暖化の予測モデルなどに応用され、社会に貢献出来たら嬉しいです。そのためには、アクセスのしやすい状態でデータを集積することが重要になると思います。
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