──プラットフォーム学を志した理由は?
現在私が取り組んでいる研究を社会実装しようと考えた時、プラットフォーム的な考え方が役に立つのではないかと考えたためです。すなわち、検査施設、研究所などのデータを集約し、クラウドで解析して結果をフィードバックするような仕組みを考えています。これにより、細菌の性状が変化するような場合に、適切に対処できるようになると思われます。
──現在取り組んでいるテーマは?
水に着目した、細菌の増殖能を評価する研究を行っています。デバイスとして、当研究室が企業と独自に共同開発した誘電センサを利用しており、動作する周波帯の誘電特性は生体高分子と結合していない自由水に敏感であることが分かっています。細菌が増殖すると、試料の自由水が利用されたり、生体高分子に水和したりといった変化が生じ、このセンサはそうした変化を捉えていると考えられます。本センサによる細菌増殖能の評価は、従来の培養法と比較して迅速であり、かつ操作が簡単で装置のコストも安いため、食品分野や医療分野で幅広く利用できる技術になると展望しています。
──プログラムを通じて得たものは?
プラットフォーム学に関する知識だけでなく、異分野の人の考え方や、大切にしていることなどを学べました。そして、自分の専門分野を深めるだけでなく、幅広い視野を持つことが重要だと再認識することができました。
──あなたにとってプラットフォームとは?(あるべき姿、作っていくべき未来など)
一言でいえば、今後人々の社会生活を支えていくための基盤であると考えています。豊かで安全で快適な生活を提供するだけでなく、新たな価値の創出などもできるかもしれないと感じています。
──いまの世界をほんの少し良くしようと思ったら、何が必要だと考えますか? もしくは何をしたいと思いますか?
人がつながりやすくなった今だからこそ、自分のアイデンティティを大切にしつつ、他者を尊重する姿勢が必要だと考えています。
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