Interview

災害対策では連携がカギに、俯瞰的な知識を学びたい

福田 幹

福田 幹さん

農学研究科
森林科学専攻

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──プラットフォーム学を志した理由は?

防災では、気象情報や地理空間の膨大データを扱わなければなりません。その処理の仕方、保存の仕方などを考えいくうえで、情報学の知見を活かせればと考えました。また、防災でも、災害状況を衛星の情報を活用し、速く具体的に知る、ほかの分野との連携が重要になっています。これらの知識を俯瞰的に学びたいと思っています。

──現在取り組んでいるテーマは?

砂防学です。山などの斜面が安全であるよう保つことが目的です。その中で、災害どういう雨が降ると危険なのかを表現する指標を作るのが私の研究です。大雨が降れば警報が出ますが、ただ危ないでは、どのぐらい危険なのかが分からず、空振りになってしまいます。こうした精度の部分に加え、どう危ないのかも伝わりにくい面があります。この両立に取り組んでいます。

──プログラムを通じて得たものは?

本筋から少し離れるかもしれませんが、情報を受けるにしても発信するにしても通信が必要になります。「では、新しい5Gの規格はなぜ必要だったのか」「どういった利点があるか」。こういした背景を説明していただけました。いますぐに応用できるわけではないかもしれませんが、将来の研究に生かしていく上で、基礎となる知識を持つことは大切だと思っています。連続セミナーでは、自分にも関係する林業の回が興味深かったです。また、数値計算、流体の流れ方をどう計算するかを解説してくれる講義がありました。今まで解決できなかった課題を解決できる新しい計算方法があり、徐々に課題解決に近づいている。こうした説明も刺激がありますね。

──あなたにとってプラットフォームとは?(あるべき姿、作っていくべき未来など)

そうですね。情報が集まり、それを使う方法が一体となった場所でしょうか。土砂災害や風水害の現場では、様々なことが同時に発生します。その情報をどうまとめて、後に行かせる形で保存するにはどうするかが課題になっています。有益な情報とは何か、その情報をどれだけ多く集められるかが問われています。情報の扱いに詳しくなくともある程度手順に則った方法を使えば、必要な情報を伝えたり、集めたりできて、それを解析して対策に生かせるといいなと思っています。

──いまの世界をほんの少し良くしようと思ったら、何が必要だと考えますか? もしくは何をしたいと思いますか?

研究内容にも絡みますが、たったひとつのすごい方法で、問題の全部が解決することはないと感じることが多いです。得られる情報や使える道具の長所、短所を的確に把握して、うまく組み合わせながら、大きな仕組みを作っていくことが大切です。自分の知った情報、作れた方法の長所と短所を見極め、それを発信していければといいと思います。

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