Interview

音響データを活用して養殖魚の大きさを知る

田村 洋樹

田村 洋樹さん

農学研究科
地域環境科学専攻

Outline

──プラットフォーム学を志した理由は?

養殖技術の研究をしています。これを世の中に役立つ研究にしていこうと考えたとき、今のままでは不十分で、情報技術の活用が必要不可欠だと感じたためです。水中(いけすの中)をセンシングできる装置を開発し、いけすの中で泳いでいる魚の成長度合いやどのぐらいの数がいるかを、そのまま知りたいという養殖業者さんの希望に応えられるよう研究を進めています。いけすから得られたデータを連続的にアップロードして、状態を把握したり、解析したりできる仕組みを作るために必要な知識は何かなど、情報学の知識を学んでいきたいと考えています。

──現在取り組んでいるテーマは?

養殖に関する技術開発です。音響データを利用して、養殖魚の体積を水中で測る方法を研究しています。体積の測り方は、魚を水揚げして測ることが多いですが、これは人にとっては手間と時間、魚にとってはストレスがかかる作業で、魚が死んでしまう可能性もあります。いけすの中に入れてリアルタイムで養殖魚の体積が分かれば、餌の選別などもできます。餌代は養殖に関わる費用の7割を占めると言われていますが、一般にはそのうちの20~30%がむだになっているとされています。将来的な展望としては、こうした餌の無駄をなくせれば、海洋の環境汚染、水質汚染といった悪影響の抑止にもつながると考えています。

──プログラムを通じて得たものは?

情報通信技術の知識を得ることができました。インターネットやサーバーは使っては来ましたが、どういう仕組みで通信し、どのような経路をたどってデータがやり取りされるのか、その仕組みについては深く知りませんでした。また、連続セミナーや講義を通じて、ケーススタディーを学び、作りながら真似していくことで、自分の研究にも応用できそうだという実感を持つこともできました。

──いまの世界をほんの少し良くしようと思ったら、何が必要だと考えますか? もしくは何をしたいと思いますか?

食糧問題やそれに関わる分野に関心を持っています。食糧問題は日本よりも海外が深刻というイメージがありますが、この課題を解決するために世界中で使えるもの、そういうシステムを作りだせたらいいのかもしれません。自分の研究との接点を考えながら取り組んでいきたいと思っています。

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